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知覧の紹介
温かい心のふるさと
南九州市は薩摩半島南部に位置し、県都鹿児島市の南西約40kmのところにあります。 南は広大な東シナ海を臨み、東は指宿市、西は枕崎市・南さつま市と接し、南薩地域の地理的中心に位置しています。(平成19年12月に知覧町・川辺町・頴娃町が合併し南九州市となりました。) なかでも、知覧町は「薩摩の小京都」と呼ばれ麓地区にある武家屋敷は国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、7庭園は国の「名勝」に指定されています。 また、第二次世界大戦末期、本土最南端の特攻基地があり、その隊員の遺影・遺品等貴重な資料を展示した知覧特攻平和会館等があり多くの観光客が訪れる観光の町でもあります。
知覧武家屋敷群
徳川幕府が一国一城制を厳守させた時代、薩摩藩では知覧を含む113の外城をおき、防備を兼ねた城塁型の武家屋敷群を造り、人をもって城となす軍事行政上の拠点でした。庭園は京の庭師に造らせたとも伝えられ、母ケ岳の優雅な山容を取り入れた借景庭が多いです。母ケ岳の優雅な姿を取り入れて、麓一帯を庭園化した美しい町並みで、現在に残る武家屋敷群は第18代知覧領主島津久峯の時代に造られたものであり、古来より「薩摩の小京都」とたたえられています。
武家屋敷群の18.6haは昭和56年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、7庭園は国の「名勝」に指定されており、7庭園のうち森氏庭園は池泉水式庭園で、他の6庭園は枯山水式庭園となっています。
お問い合わせは、南九州市商工観光課
〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡6204 TEL. 0993-83-2511 FAX. 0993-83-4658
知覧特攻平和会館
知覧は第二次世界大戦末期、旧陸軍の特攻基地が置かれた町です。特攻という人類史上類のない作戦で、爆弾搭載の飛行機もろとも敵艦に体当たりを敢行した多くの特攻隊員の遺品や関係資料が展示されています。特攻隊員たちが帰らざる征途に臨んで念じたことは、再びこの国に平和と繁栄が甦ることであったろうと思います。当時の心情を後世に正しく伝え、世界恒久の平和に寄与するものであり、二度と悲劇が繰り返されぬよう、戦争の悲惨さ、命・平和の尊さを教えてくれます。
お問い合わせは、知覧特攻平和会館
〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡17881 TEL. 0993-83-2525 FAX. 0993-83-4859
知覧の農業
農業は知覧町の基幹産業の一つで、その振興は地域発展の上で大きな比重を占めています。北部地域は山間冷涼地で山麓に畑が拓け、中部地域は平坦であるが起伏を生じ田・畑が混在し、南部地域は広大な畑作台地となっており早くから県営圃場整備事業、農地開拓事業等に取り組み、集団産地の形成・大型機械化による生産性の高い農業経営が図られています。「知覧茶」「かごしま知覧茶」は平成18年に商標登録を取得し、全国的にも知名度が高く、また、園芸作物ではさつまいも「知覧紅」が鹿児島ブランドとして定着し、消費者のニーズに対応した農業振興を図っています。畜産も盛んで肉用牛、養豚、採卵鶏、肉用鶏と多種多様で、規模の大きい経営体が地区内に点在しています。